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さてさて、お待たせしました。



え!?



誰も待ってねぇよって?



まぁまぁまぁ



って事で、ES-335に手を染めました。



患者さん、いらっしゃ~い!
4b3e4619.jpeg










オイラの元に来たばっかりに、いきなり傷物になってしまうなんて。。。ラッキーね(笑)

ただねぇ、箱物ギターって、バラすの大変。組むのはさらに大変ってヤツで。

ま、作業作業=3=3

今回のメニューはフルコースでございます。
ピックアップ交換、配線交換、コンデンサ交換、ポット交換と電気系統は全て交換予定でございます。
まずは配線を取り出すのですが、これが大変でして、fホールから取り出そうかと思ったら、fホールから出やしない(;--)
こうなると仕方ないので、リアピックアップのザグリ部分から引っ張り出します。ES-335は、60年代からリアピックアップのセンターブロック一部がばっくりと開いているんですが、これがちゃんと再現されていました。ちなみに、50年代のモノは、ビッチリ塞がっている状態です。

1d7dc7b4.jpeg







こんな感じになるんですが、ボリューム/トーンの穴から出ている紐は、あとで組み直す時にポットをつけて引っ張ってくる為のものです。裏が開くわけではないし、手も入らないのでガイドが必要って訳です。
しかし、驚くことに、Gibsonはちゃんと1芯シールド線で配線しているんですね。これはこれで悪くは無いんです。でも、オイラは変えちゃうのさぁ~(笑)


配線交換の前に、ペグなどのネジ部分を増し締めしたのですが、なんとも1弦と6弦のペグのネジがガバガバなんです。なので、楊枝で穴埋めして穴あけ直ししました。

ES-335_03.jpg






ES-335_04.jpg






ちなみに、Gibsonが使っているペグって、どこ産か知っていますか?
このES-335についているのはクルーソンタイプペグです。
ES-335_05.jpg






Gibson Deluxeとなっていますよねぇ。
でも、裏には。。。
ES-335_06.jpg






じゃぱ~んってね。
ゴトー製なんですよ~。

閑話休題

ピックアップもおっ外して、ドンガラ状態の335。
ES-335_07.jpg






何気に、気持ちばかのディープジョイント。
この個体はメンフィス・カスタムショップ製ですので気持ちばかですが、ナッシュビル・カスタムショップ製(いわゆるヒストリック)はもっと幅が広くなっているようです。

フロントピックアップ・ザグリ
ES-335_08.jpg







リアピックアップ・ザグリ
ES-335_09.jpg






大きくセンターブロックが開口されています。そしてスラブボード(スノコ状の板)が見えています。このスラブボードの上にセンターブロックが乗り、トップ板とバック板を繋いでいるんですね。


今回、335に奢るピックアップです。
ES-335_11.jpg






英国製Bare Knuckle The Muleです。
良いピックアップは無いかのと探していたら、ジュンさんのブログにたどり着き、このピックアップが格安でご提供となっていたので購入しました。

ジュンさんのブログ → ここをクリック!

このピックアップはリバース・ゼブラです。
ES-335_12.jpg






でも、ピックアップ・カバーがあるって事は~

じゃん!
ES-335_13.jpg






ES-335_14.jpg






自分だけが知る、ひ・み・つ(はぁと)

でも、流石は英国製。ピックアップカバーが微妙にハマりづらい。どうしても水平にならず、ナナメります。ま、英国製ですから、勘弁しましょう(Miniで散々味わっていますから・笑)

配線材は前回のLes Paulの時にも使った、Western Electricの50年代の単線です。前のと同様に、ブラックエナメル→絹→布巻きとなっています。
ES-335_15.jpg






実は、Lenzの撚り線と迷ったんですよ。
配線が完了してボディ内に突っ込むことを考えたら、絶対に撚り線の方が安全だと思うんです。
でも、なぜか単線を選択。ま、前回使ったことで、どんな音が出るか分かっているんでね。

どうやって配線するかは、standardの交換記事を見てくだされ。

コンデンサはNii(関西二井製作所(現ニチコン))のコンデンサです。
ES-335_16.jpg






ビタQっぽい音にキラキラとした艶がのるので気に入ってます。

ポットも総取っ替えです。
ES-335_17.jpg






Gibson純正は。。。

ボリューム:300kΩ Bカーブ
トーン:500kΩ Aカーブ

となっているんです。そこを。。。

ボリューム:500kΩ Bカーブ
トーン:500kΩ Aカーブ

とします。若干ハイが出る方向に持って行きます。
カーブは変えずです。ボリュームにAカーブって、オイラは使い辛く感じるんで。
トーンまで交換したのは、回転トルクを合わせたいからです。

さてさて、そんな部品達を繋げ合わせたのがコチラ!
ES-335_18.jpg






ES-335_19.jpg






ES-335_20.jpg






コピー用紙でもなんでも良いので、穴の位置を写し取って、それをダンボールに写し、穴を開けて、そこで配線作業を行います。

で、この状態で配線されたのを、ボディ内に突っ込むんですが。。。悪戦苦闘すること1時間以上(泣)
入れるだけで知恵の輪状態なのに、穴から通していた紐が絡まってしまうし。。。そんなこんなで、ここから先は画像なんて撮っていません。

そんなことすっかり忘れてしまう程の作業でしたよ。

でね、配線を突っ込んでからあることに気がついたんです。
上のピックアップを配線した画像を見て気がついた方は、ツウな方です。

それは。。。

ピックアップ配線材にチューブを被せ忘れてしまったんです!(爆)
このままではピックアップセレクターに配線材が触れたら音が出なくなってしまうって訳で。。。

考え抜いて思いついたのが『スパイラルチューブを突っ込む』って事。
線材をまとめる時に使うスパイラルチューブで絶縁しましょって事です。
どうにかこれがうまくいって、完成となりました。


正直、音が鳴らない限り、もうバラさん!



教訓
『箱物の電気系チューンナップは金貰ってもやらん!』


あ、5万くれたらやっても良いかも(笑)





で、実は、一番上の『患者さん、いらっしゃ~い』画像


あれ


完成後の画像なんです(笑)


参考HP
宮田工房 → ここをクリック!
バナナムーン → ここをクリック!
Route335 →  ここをクリック!
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無題
こんばんわ。
なんと豪華な仕様…惚れ惚れしますね。
ブラックエナメル・・・惹かれます。^^
そういえばすこぶる評価の良い60年初期PAFや62~63’s初期ナンバードはブラックエナメルだったみたいですね。
ジュン 2010/09/25(Sat)19:43:01 編集
呆れます
自分でも(笑)

ブラックエナメルは、standardで使ってハマりました☆
Mid~Hiの出かたが申し分ないです。Lowが引き締まるので、若干物足りなさがありますが、そこはアンプでカバーって感じです。

The Mule。
セミアコで使うとぶっとい音を吐き出します!
トムおじさんピックアップのH453に近い音を出してますね。
ソリッドギターで使うとまた違った音を吐き出すのでしょうが。
ひーさ 2010/09/26(Sun)02:18:10 編集
無題
富む家H453と同じアルニコ4ですからね。^^
ハイの出はベアに軍配が上がると思ってます。あ、PUカバーの件ですがカバー裏のテープを剥がして搭載すると水平になるかもです。
テープが一部重なっててそれが傾く原因かもしれないので…。
ジュン 2010/09/26(Sun)21:55:46 編集
裏技
>テープが一部重なっててそれが傾く原因かもしれないので…。
そこまで見なかった○| ̄|_
今度暇な時にでも見てみます。

自分のstandardにH453が載っているんですが(10年前に買ったので、今みたいな法外な値段ではなかったですが。。。っても、当時でも周りのピックアップに比べれば法外でしたが・笑)「似てるなぁ」って印象を持ったので。
でも、こういった『PAF系』って言われるピックアップを使うと、プレイの粗が目立つので苦笑いの連続です。
ひーさ 2010/09/27(Mon)02:28:11 編集
ES335
バイオリン作りの職人に修復技術を教えて頂きました。これは、私流です、内部配線はハイエンド.オーディオで使われているCARDAS、HEXLINK GOLDEN 5-C(リッツ線構造に外装付き)に錫メッキメッシュ線をかぶせて自作します。芯線の断面積に対してメッシュ線の断面積が大き過ぎなのです。両方をほぼ同じにすると、情報量がダントツに向上し、底力、馬力、トルク、重心が下がり、繊細な音まででるようになります。小さな音でも遠くまで届き、セミアコが良くできた大きなボディーのフルアコの様に聞こえます。
Mark ハセガワ 2017/07/19(Wed)16:40:34 編集
Re:ES335
ググってみましたが、なかなか手の込んだハイエンド線材ですねΣ(゚Д゚)

僕のは今、335を買い直したのですが、中はボロボロだったのでLindy FralinのGibsonスタイルの網線で組み上げました。
ひーさ@管理人 2017/07/26(Wed)09:42:20 編集
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