MINI乗りの日記。。。音楽の日記。。。小さい日記。。。
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さてさて、お待たせしました。
え!?
誰も待ってねぇよって?
まぁまぁまぁ
って事で、ES-335に手を染めました。
患者さん、いらっしゃ~い!
オイラの元に来たばっかりに、いきなり傷物になってしまうなんて。。。ラッキーね(笑)
ただねぇ、箱物ギターって、バラすの大変。組むのはさらに大変ってヤツで。
ま、作業作業=3=3
今回のメニューはフルコースでございます。
ピックアップ交換、配線交換、コンデンサ交換、ポット交換と電気系統は全て交換予定でございます。
まずは配線を取り出すのですが、これが大変でして、fホールから取り出そうかと思ったら、fホールから出やしない(;--)
こうなると仕方ないので、リアピックアップのザグリ部分から引っ張り出します。ES-335は、60年代からリアピックアップのセンターブロック一部がばっくりと開いているんですが、これがちゃんと再現されていました。ちなみに、50年代のモノは、ビッチリ塞がっている状態です。
こんな感じになるんですが、ボリューム/トーンの穴から出ている紐は、あとで組み直す時にポットをつけて引っ張ってくる為のものです。裏が開くわけではないし、手も入らないのでガイドが必要って訳です。
しかし、驚くことに、Gibsonはちゃんと1芯シールド線で配線しているんですね。これはこれで悪くは無いんです。でも、オイラは変えちゃうのさぁ~(笑)
配線交換の前に、ペグなどのネジ部分を増し締めしたのですが、なんとも1弦と6弦のペグのネジがガバガバなんです。なので、楊枝で穴埋めして穴あけ直ししました。
ちなみに、Gibsonが使っているペグって、どこ産か知っていますか?
このES-335についているのはクルーソンタイプペグです。
Gibson Deluxeとなっていますよねぇ。
でも、裏には。。。
じゃぱ~んってね。
ゴトー製なんですよ~。
閑話休題
ピックアップもおっ外して、ドンガラ状態の335。
何気に、気持ちばかのディープジョイント。
この個体はメンフィス・カスタムショップ製ですので気持ちばかですが、ナッシュビル・カスタムショップ製(いわゆるヒストリック)はもっと幅が広くなっているようです。
フロントピックアップ・ザグリ
リアピックアップ・ザグリ
大きくセンターブロックが開口されています。そしてスラブボード(スノコ状の板)が見えています。このスラブボードの上にセンターブロックが乗り、トップ板とバック板を繋いでいるんですね。
今回、335に奢るピックアップです。
英国製Bare Knuckle The Muleです。
良いピックアップは無いかのと探していたら、ジュンさんのブログにたどり着き、このピックアップが格安でご提供となっていたので購入しました。
ジュンさんのブログ → ここをクリック!
このピックアップはリバース・ゼブラです。
でも、ピックアップ・カバーがあるって事は~
じゃん!
自分だけが知る、ひ・み・つ(はぁと)
でも、流石は英国製。ピックアップカバーが微妙にハマりづらい。どうしても水平にならず、ナナメります。ま、英国製ですから、勘弁しましょう(Miniで散々味わっていますから・笑)
配線材は前回のLes Paulの時にも使った、Western Electricの50年代の単線です。前のと同様に、ブラックエナメル→絹→布巻きとなっています。
実は、Lenzの撚り線と迷ったんですよ。
配線が完了してボディ内に突っ込むことを考えたら、絶対に撚り線の方が安全だと思うんです。
でも、なぜか単線を選択。ま、前回使ったことで、どんな音が出るか分かっているんでね。
どうやって配線するかは、standardの交換記事を見てくだされ。
コンデンサはNii(関西二井製作所(現ニチコン))のコンデンサです。
ビタQっぽい音にキラキラとした艶がのるので気に入ってます。
ポットも総取っ替えです。
Gibson純正は。。。
ボリューム:300kΩ Bカーブ
トーン:500kΩ Aカーブ
となっているんです。そこを。。。
ボリューム:500kΩ Bカーブ
トーン:500kΩ Aカーブ
とします。若干ハイが出る方向に持って行きます。
カーブは変えずです。ボリュームにAカーブって、オイラは使い辛く感じるんで。
トーンまで交換したのは、回転トルクを合わせたいからです。
さてさて、そんな部品達を繋げ合わせたのがコチラ!
コピー用紙でもなんでも良いので、穴の位置を写し取って、それをダンボールに写し、穴を開けて、そこで配線作業を行います。
で、この状態で配線されたのを、ボディ内に突っ込むんですが。。。悪戦苦闘すること1時間以上(泣)
入れるだけで知恵の輪状態なのに、穴から通していた紐が絡まってしまうし。。。そんなこんなで、ここから先は画像なんて撮っていません。
そんなことすっかり忘れてしまう程の作業でしたよ。
でね、配線を突っ込んでからあることに気がついたんです。
上のピックアップを配線した画像を見て気がついた方は、ツウな方です。
それは。。。
ピックアップ配線材にチューブを被せ忘れてしまったんです!(爆)
このままではピックアップセレクターに配線材が触れたら音が出なくなってしまうって訳で。。。
考え抜いて思いついたのが『スパイラルチューブを突っ込む』って事。
線材をまとめる時に使うスパイラルチューブで絶縁しましょって事です。
どうにかこれがうまくいって、完成となりました。
正直、音が鳴らない限り、もうバラさん!
教訓
『箱物の電気系チューンナップは金貰ってもやらん!』
あ、5万くれたらやっても良いかも(笑)
で、実は、一番上の『患者さん、いらっしゃ~い』画像
あれ
完成後の画像なんです(笑)
参考HP
宮田工房 → ここをクリック!
バナナムーン → ここをクリック!
Route335 → ここをクリック!
え!?
誰も待ってねぇよって?
まぁまぁまぁ
って事で、ES-335に手を染めました。
患者さん、いらっしゃ~い!
オイラの元に来たばっかりに、いきなり傷物になってしまうなんて。。。ラッキーね(笑)
ただねぇ、箱物ギターって、バラすの大変。組むのはさらに大変ってヤツで。
ま、作業作業=3=3
今回のメニューはフルコースでございます。
ピックアップ交換、配線交換、コンデンサ交換、ポット交換と電気系統は全て交換予定でございます。
まずは配線を取り出すのですが、これが大変でして、fホールから取り出そうかと思ったら、fホールから出やしない(;--)
こうなると仕方ないので、リアピックアップのザグリ部分から引っ張り出します。ES-335は、60年代からリアピックアップのセンターブロック一部がばっくりと開いているんですが、これがちゃんと再現されていました。ちなみに、50年代のモノは、ビッチリ塞がっている状態です。
こんな感じになるんですが、ボリューム/トーンの穴から出ている紐は、あとで組み直す時にポットをつけて引っ張ってくる為のものです。裏が開くわけではないし、手も入らないのでガイドが必要って訳です。
しかし、驚くことに、Gibsonはちゃんと1芯シールド線で配線しているんですね。これはこれで悪くは無いんです。でも、オイラは変えちゃうのさぁ~(笑)
配線交換の前に、ペグなどのネジ部分を増し締めしたのですが、なんとも1弦と6弦のペグのネジがガバガバなんです。なので、楊枝で穴埋めして穴あけ直ししました。
ちなみに、Gibsonが使っているペグって、どこ産か知っていますか?
このES-335についているのはクルーソンタイプペグです。
Gibson Deluxeとなっていますよねぇ。
でも、裏には。。。
じゃぱ~んってね。
ゴトー製なんですよ~。
閑話休題
ピックアップもおっ外して、ドンガラ状態の335。
何気に、気持ちばかのディープジョイント。
この個体はメンフィス・カスタムショップ製ですので気持ちばかですが、ナッシュビル・カスタムショップ製(いわゆるヒストリック)はもっと幅が広くなっているようです。
フロントピックアップ・ザグリ
リアピックアップ・ザグリ
大きくセンターブロックが開口されています。そしてスラブボード(スノコ状の板)が見えています。このスラブボードの上にセンターブロックが乗り、トップ板とバック板を繋いでいるんですね。
今回、335に奢るピックアップです。
英国製Bare Knuckle The Muleです。
良いピックアップは無いかのと探していたら、ジュンさんのブログにたどり着き、このピックアップが格安でご提供となっていたので購入しました。
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このピックアップはリバース・ゼブラです。
でも、ピックアップ・カバーがあるって事は~
じゃん!
自分だけが知る、ひ・み・つ(はぁと)
でも、流石は英国製。ピックアップカバーが微妙にハマりづらい。どうしても水平にならず、ナナメります。ま、英国製ですから、勘弁しましょう(Miniで散々味わっていますから・笑)
配線材は前回のLes Paulの時にも使った、Western Electricの50年代の単線です。前のと同様に、ブラックエナメル→絹→布巻きとなっています。
実は、Lenzの撚り線と迷ったんですよ。
配線が完了してボディ内に突っ込むことを考えたら、絶対に撚り線の方が安全だと思うんです。
でも、なぜか単線を選択。ま、前回使ったことで、どんな音が出るか分かっているんでね。
どうやって配線するかは、standardの交換記事を見てくだされ。
コンデンサはNii(関西二井製作所(現ニチコン))のコンデンサです。
ビタQっぽい音にキラキラとした艶がのるので気に入ってます。
ポットも総取っ替えです。
Gibson純正は。。。
ボリューム:300kΩ Bカーブ
トーン:500kΩ Aカーブ
となっているんです。そこを。。。
ボリューム:500kΩ Bカーブ
トーン:500kΩ Aカーブ
とします。若干ハイが出る方向に持って行きます。
カーブは変えずです。ボリュームにAカーブって、オイラは使い辛く感じるんで。
トーンまで交換したのは、回転トルクを合わせたいからです。
さてさて、そんな部品達を繋げ合わせたのがコチラ!
コピー用紙でもなんでも良いので、穴の位置を写し取って、それをダンボールに写し、穴を開けて、そこで配線作業を行います。
で、この状態で配線されたのを、ボディ内に突っ込むんですが。。。悪戦苦闘すること1時間以上(泣)
入れるだけで知恵の輪状態なのに、穴から通していた紐が絡まってしまうし。。。そんなこんなで、ここから先は画像なんて撮っていません。
そんなことすっかり忘れてしまう程の作業でしたよ。
でね、配線を突っ込んでからあることに気がついたんです。
上のピックアップを配線した画像を見て気がついた方は、ツウな方です。
それは。。。
ピックアップ配線材にチューブを被せ忘れてしまったんです!(爆)
このままではピックアップセレクターに配線材が触れたら音が出なくなってしまうって訳で。。。
考え抜いて思いついたのが『スパイラルチューブを突っ込む』って事。
線材をまとめる時に使うスパイラルチューブで絶縁しましょって事です。
どうにかこれがうまくいって、完成となりました。
正直、音が鳴らない限り、もうバラさん!
教訓
『箱物の電気系チューンナップは金貰ってもやらん!』
あ、5万くれたらやっても良いかも(笑)
で、実は、一番上の『患者さん、いらっしゃ~い』画像
あれ
完成後の画像なんです(笑)
参考HP
宮田工房 → ここをクリック!
バナナムーン → ここをクリック!
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コンデンサの比較をするには、まずコンデンサを揃える事と、どうやって交換作業を簡略化するかが必要になってきます。コンデンサを揃えるのは当たり前の事ですが、どれを揃えるかはその人のセンス次第ってことで(笑)
交換作業の簡略化は考えないといけません。スタジオにハンダこて持って入るわけにもいかないですから(笑)
そこで、オイラがやったのが、ワニ口クリップを使っての交換です。
電線は日立の非鉛耐熱PVCワイヤ 20AWGです。線による音への影響を指摘する方も居ると思いますが、あくまで各コンデンサの相対評価であるので、影響があっても関係無しって事で。
んで、揃えたコンデンサはこちら。
もう一つ気にしないといけない事があります。
それは『実際の静電容量値を把握すること』です。
ヴィンテージコンデンサを購入して取り付けて「さすがヴィンテージ。音が抜けるぜ!」なんて言う方がいますが、そのコンデンサの静電容量は本当に表記通りの値ですかぁ?40~50年前のコンデンサは製造自体にムラがあり、許容誤差表記なんて有って無いようなもの。平気で値が外れてます。それに経年劣化で容量抜けをおこしているのも当たり前のようにあります。なので、一個一個現在の状態を把握し聴き比べないと、全く意味の無い事になってしまいます。
ってことで、一個一個容量を測りました。
これをとっかえひっかえして、確認しましたよ。スタジオ3時間借りきって(笑)
正直、やり始めは音の違いが分からなかったのですが、30分もしないうちに耳が慣れて、違いがハッキリと分かる様になりました。
ではでは、レポートの提出~
※注意※
ここから先はあくまでひーさ個人の感想です。音を言葉で表現するのは個人個人によって違いますし、使っているギターによっても変わってきます(木材や配線材、ピックアップなどなど)。なので、ここから先は話半分、おバカな目で見てさらりと流して下さい。もちろん、あなたのギターのグレードアップに役立ててもらっても構いませんが、変な方向に行っても責任は持ちませんので、そこんとこヨロシク!
・コンデンサ無し
スルー状態です。結構高域が出てキンキンしてます。”抜けが一番”って考えている人はこの状態が一番でしょう。ただしToneコントロールは効きません(当たり前だ)
・純正で付いてきたセラコン
0.022μF 2個 (実測値:0.0166μFと0.0185μF)
スルー状態の痛い高域が取れますが、一緒に倍音も削っているようで、なんだか薄っぺらい音になりました。Toneを絞ると高域が一気に無くなります。
・Sprague Bumble Bee
0.022μF/600V N.O.S. (実測値:0.0283μF)
言わずもがななBumble Beeです。
このBumble Beeは、Gibson社が1956~60年に使用していたコンデンサで、かの有名な59年Les Paulにも使用されていた事で(耐圧400Vを使っていた)今ではコンデンサとしては信じられない金額でやり取りされています。
音は「さすが」と言える音を叩き出します。全音域を綺麗に吐き出します。Toneを絞っても高域を残しながら変化していきます。Gibson社がグレイ・タイガーの次にこれを採用したのがうなずけます。
・Sprague Bumble Bee
0.01μF/400V (実測値:0.0376μF)
0.01μFなのですが、経年劣化で実測値が0.0376μFになっているBumble Beeです。ただ、一つのテスタで測ったらオープンなってしまい、もう一つのテスタで上記の値が出てきたので、怪しいっちゃ怪しいのですが(爆)
でも、音はちゃんと出ますし、Toneもちゃんと変化しますよ。ま、腐ってもBumble Beeって事でしょうか(笑)
音は、上の0.022μFと同じです。耐圧によるに違いを把握したかったのですが、如何せんいわく付きなので、何とも言えずです。
・Sprague Black Beauty 4TM-S22
ポリエステルフイルム/クラフトペーパー w/HCX
0.022μF/400V (実測値:0.0285μFと0.031μF)
Gibson社が60年代、Bumble Beeの後に使っていたコンデンサですね。
中域の張り出しが強いです。ブーブーした感じがあります。まさしく、Les Paul Customって感じです。高域も出てはいるのですが、中域の張り出しが強いのであまり感じられず。良いコンデンサですが、オイラ好みではありません。でも、実測値0.02以下の個体なら良いかも。
・Sprague 157P
0.022μF/100V (実測値:0.0234μF)
ドンシャリな音を吐き出します。Toneを絞っていっても高域を残して絞れます。
・Cornell Dublier Black Cat PKM6S22
ポリエステルフイルム/クラフトペーパー
0.022μF/600V (実測値:0.0393μF)
Sprague Black Beautyを荒々しくした感じ。やはり中域の張り出しが強いです(静電容量値がちょっと大きいから、それが影響しているか?)。Black Beautyの代わりとして使うのが良いかも。
・Cornell Dublier PM GREENIE PM4S22
ポリエステルフイルム
0.022μF/400V (実測値:0.0226μF)
Sprague 157Pのドンシャリ感をさらにドンシャリにした感じ(笑)
暴れてます。高域はキンキンしてますが、嫌なキンキンではないです。ソロを弾いて音を遠くまで飛ばしたい人は使ってみては。
・Sprague Orange Drop 716P
ポリプロピレンフィルム
0.022μF/600V 2個 (実測値:0.0223μFと0.0227μF)
・Sprague Orange Drop 418P
ポリエステルフィルム
0.02μF/600V 2個 (実測値:2個とも0.0215μF)
巷で有名なorange dropです。「コンデンサのリプレイスメントはこれから」などと言われています。でも、オイラには”?”です。低中域がボーボー鳴ってて『鼻づまりですか?』って言いたくなっちゃいます。あ、でも、ハムバッカーでこれですから、シングルコイルのピックアップならちょうど良い感じになるかもしれませんが。。。誰かハムとシングルの違いを試して下さい(笑)
ちなみに、specialに奢っていた時も、リアで弾いているのに『あれ?フロントで弾いてる?』って勘違いしている時が多々ありましたから。Toneを絞るとトタンに高域が無くなります。
・Sprague Vitamin-Q 196P
0.022μF/200V (実測値:0.021μF)
ハーチメックタイプコンデンサです。中にオイルが封入されています。そのオイルの名前がVitamin-Qって言うオイルなんです。今で言うコエンザイムQ10と同じだとか(噂です)。
音は全体的にまろやかって感じです。中高域の張り出しがあり、良い感じです。低域が丸くなりますが(低域だけにワウをちょっと掛けた感じ)この丸さが癖になりそう(笑)
・東一 Vitamin-Q
0.022μF/630V (実測値:0.0216μF)
日本のTOICHI TONE FACTORYが出しているビタQ。Spragueと遜色無い音を吐き出します。若干Hi-Fiな感じはありますが、コストパフォーマンス考えたら十分です。オイラはorange dropよりもこちらを。「コンデンサのリプレイスメントはこれから」と薦めますね。
・Nii(関西二井製作所(現ニチコン)) プロリペアマンさんからのコメントで、NCCであるそうです。 CP-A 錫箔巻
0.02μF/600V 2個(実測値:0.0208μFと0.0216μF)
60年代の錫箔のコンデンサらしいです。”らしい”って言うは。。。どこを調べてもこいつの詳細が見つからないから!(爆)
ま、売っているとこが「錫箔じゃ」と言っているので、信じるしかないかなと。
音は、ビタQにキラキラ感を足した感じです。Hi-Fiではなくキラキラ感です(笑)
このキラキラ感が中高域の伸びを手助けしているように感じられました。
・PHILCO PaperWaxmold
0.02μF/600V 2個 (実測値:0.0365μFと0.0394μF)
ワックスモールドのコンデンサです。ワックスモールドと言えば、Gibson社が50年代に使っていたグレイ・タイガーが有名ですね。このPHILCOのワックスモールドも50年代のものであります。
音は、低域の張り出しが凄いです。こもった低域ではなくパンチのある低域なので非常に魅力的な低域なんです。でも、低域だけなんです。高域が無いんです(笑)
これで高域がバシッと出ていたら言うこと無しなんだけど。グレイ・タイガーもこんな感じなのかなぁ?メイプルトップにP-90だったらもっと高域成分が出るとか?それとも実測値0.02以下の個体だったらいい感じ?
・日立 ポリプロピレンコンデンサ
0.022μF/630V 2個 (実測値:2個とも0.0227μF)
さすがは現代のコンデンサ。容量誤差なんてありゃしない(笑)
何気に巷で高評価の日立 ポリプロピレンコンデンサ。悪くないですが、オールドな音を目指すのには向きませんね。全体にガッツがあります。全音域にガツンとパンチが乗る感じです。ガンガン来ます。パンクやメタルに向いているかも。アクティブピックアップにコイツを使うと面白いかもね。
総括
やはりコンデンサで音は変わります。しかし、ガラッと変わるのではなく、でも、微妙に変わるのでもなく、料理で言うところの塩加減ってヤツでしょうか。微妙なとこなんだけど、塩加減で全体の方向が変わってくる。みたいな。
あと、ボリューム・トーンフルテンでも音は変わりますよ!巷ではフルテンでは変わらないって言う方もいられますが、明らかに変わります。やはり電気回路の一部ですから、変わって当たり前なんです。
で、オイラのお気に入りのコンデンサはと言いますと。。。
・Sprague Bumble Bee
・Nii(関西二井製作所(現ニチコン)) CP-A 錫箔巻
・Sprague Vitamin-Q
・東一 Vitamin-Q
・Sprague 157P
・日立 ポリプロピレンコンデンサ
でした。
※注意※
あくまでひーさ個人の感想です。音を言葉で表現するのは個人個人によって違いますし、使っているギターによっても変わってきます(木材や配線材、ピックアップなどなど)。なので話半分、おバカな目で見てさらりと流して下さい。もちろん、あなたのギターのグレードアップに役立ててもらっても構いませんが、変な方向に行っても責任は持ちませんので、そこんとこヨロシク!
参考HP
宮田工房 → ここをクリック!
Hideboo's LABO → ここをクリック!
TOTAL Guitar → ここをクリック!
fat-guitar → ここをクリック!
パンテック・エレクトロニクス → ここをクリック!
交換作業の簡略化は考えないといけません。スタジオにハンダこて持って入るわけにもいかないですから(笑)
そこで、オイラがやったのが、ワニ口クリップを使っての交換です。
電線は日立の非鉛耐熱PVCワイヤ 20AWGです。線による音への影響を指摘する方も居ると思いますが、あくまで各コンデンサの相対評価であるので、影響があっても関係無しって事で。
んで、揃えたコンデンサはこちら。
もう一つ気にしないといけない事があります。
それは『実際の静電容量値を把握すること』です。
ヴィンテージコンデンサを購入して取り付けて「さすがヴィンテージ。音が抜けるぜ!」なんて言う方がいますが、そのコンデンサの静電容量は本当に表記通りの値ですかぁ?40~50年前のコンデンサは製造自体にムラがあり、許容誤差表記なんて有って無いようなもの。平気で値が外れてます。それに経年劣化で容量抜けをおこしているのも当たり前のようにあります。なので、一個一個現在の状態を把握し聴き比べないと、全く意味の無い事になってしまいます。
ってことで、一個一個容量を測りました。
これをとっかえひっかえして、確認しましたよ。スタジオ3時間借りきって(笑)
正直、やり始めは音の違いが分からなかったのですが、30分もしないうちに耳が慣れて、違いがハッキリと分かる様になりました。
ではでは、レポートの提出~
※注意※
ここから先はあくまでひーさ個人の感想です。音を言葉で表現するのは個人個人によって違いますし、使っているギターによっても変わってきます(木材や配線材、ピックアップなどなど)。なので、ここから先は話半分、おバカな目で見てさらりと流して下さい。もちろん、あなたのギターのグレードアップに役立ててもらっても構いませんが、変な方向に行っても責任は持ちませんので、そこんとこヨロシク!
・コンデンサ無し
スルー状態です。結構高域が出てキンキンしてます。”抜けが一番”って考えている人はこの状態が一番でしょう。ただしToneコントロールは効きません(当たり前だ)
・純正で付いてきたセラコン
0.022μF 2個 (実測値:0.0166μFと0.0185μF)
スルー状態の痛い高域が取れますが、一緒に倍音も削っているようで、なんだか薄っぺらい音になりました。Toneを絞ると高域が一気に無くなります。
・Sprague Bumble Bee
0.022μF/600V N.O.S. (実測値:0.0283μF)
言わずもがななBumble Beeです。
このBumble Beeは、Gibson社が1956~60年に使用していたコンデンサで、かの有名な59年Les Paulにも使用されていた事で(耐圧400Vを使っていた)今ではコンデンサとしては信じられない金額でやり取りされています。
音は「さすが」と言える音を叩き出します。全音域を綺麗に吐き出します。Toneを絞っても高域を残しながら変化していきます。Gibson社がグレイ・タイガーの次にこれを採用したのがうなずけます。
・Sprague Bumble Bee
0.01μF/400V (実測値:0.0376μF)
0.01μFなのですが、経年劣化で実測値が0.0376μFになっているBumble Beeです。ただ、一つのテスタで測ったらオープンなってしまい、もう一つのテスタで上記の値が出てきたので、怪しいっちゃ怪しいのですが(爆)
でも、音はちゃんと出ますし、Toneもちゃんと変化しますよ。ま、腐ってもBumble Beeって事でしょうか(笑)
音は、上の0.022μFと同じです。耐圧によるに違いを把握したかったのですが、如何せんいわく付きなので、何とも言えずです。
・Sprague Black Beauty 4TM-S22
ポリエステルフイルム/クラフトペーパー w/HCX
0.022μF/400V (実測値:0.0285μFと0.031μF)
Gibson社が60年代、Bumble Beeの後に使っていたコンデンサですね。
中域の張り出しが強いです。ブーブーした感じがあります。まさしく、Les Paul Customって感じです。高域も出てはいるのですが、中域の張り出しが強いのであまり感じられず。良いコンデンサですが、オイラ好みではありません。でも、実測値0.02以下の個体なら良いかも。
・Sprague 157P
0.022μF/100V (実測値:0.0234μF)
ドンシャリな音を吐き出します。Toneを絞っていっても高域を残して絞れます。
・Cornell Dublier Black Cat PKM6S22
ポリエステルフイルム/クラフトペーパー
0.022μF/600V (実測値:0.0393μF)
Sprague Black Beautyを荒々しくした感じ。やはり中域の張り出しが強いです(静電容量値がちょっと大きいから、それが影響しているか?)。Black Beautyの代わりとして使うのが良いかも。
・Cornell Dublier PM GREENIE PM4S22
ポリエステルフイルム
0.022μF/400V (実測値:0.0226μF)
Sprague 157Pのドンシャリ感をさらにドンシャリにした感じ(笑)
暴れてます。高域はキンキンしてますが、嫌なキンキンではないです。ソロを弾いて音を遠くまで飛ばしたい人は使ってみては。
・Sprague Orange Drop 716P
ポリプロピレンフィルム
0.022μF/600V 2個 (実測値:0.0223μFと0.0227μF)
・Sprague Orange Drop 418P
ポリエステルフィルム
0.02μF/600V 2個 (実測値:2個とも0.0215μF)
巷で有名なorange dropです。「コンデンサのリプレイスメントはこれから」などと言われています。でも、オイラには”?”です。低中域がボーボー鳴ってて『鼻づまりですか?』って言いたくなっちゃいます。あ、でも、ハムバッカーでこれですから、シングルコイルのピックアップならちょうど良い感じになるかもしれませんが。。。誰かハムとシングルの違いを試して下さい(笑)
ちなみに、specialに奢っていた時も、リアで弾いているのに『あれ?フロントで弾いてる?』って勘違いしている時が多々ありましたから。Toneを絞るとトタンに高域が無くなります。
・Sprague Vitamin-Q 196P
0.022μF/200V (実測値:0.021μF)
ハーチメックタイプコンデンサです。中にオイルが封入されています。そのオイルの名前がVitamin-Qって言うオイルなんです。今で言うコエンザイムQ10と同じだとか(噂です)。
音は全体的にまろやかって感じです。中高域の張り出しがあり、良い感じです。低域が丸くなりますが(低域だけにワウをちょっと掛けた感じ)この丸さが癖になりそう(笑)
・東一 Vitamin-Q
0.022μF/630V (実測値:0.0216μF)
日本のTOICHI TONE FACTORYが出しているビタQ。Spragueと遜色無い音を吐き出します。若干Hi-Fiな感じはありますが、コストパフォーマンス考えたら十分です。オイラはorange dropよりもこちらを。「コンデンサのリプレイスメントはこれから」と薦めますね。
・Nii(関西二井製作所(現ニチコン)) プロリペアマンさんからのコメントで、NCCであるそうです。 CP-A 錫箔巻
0.02μF/600V 2個(実測値:0.0208μFと0.0216μF)
60年代の錫箔のコンデンサらしいです。”らしい”って言うは。。。どこを調べてもこいつの詳細が見つからないから!(爆)
ま、売っているとこが「錫箔じゃ」と言っているので、信じるしかないかなと。
音は、ビタQにキラキラ感を足した感じです。Hi-Fiではなくキラキラ感です(笑)
このキラキラ感が中高域の伸びを手助けしているように感じられました。
・PHILCO PaperWaxmold
0.02μF/600V 2個 (実測値:0.0365μFと0.0394μF)
ワックスモールドのコンデンサです。ワックスモールドと言えば、Gibson社が50年代に使っていたグレイ・タイガーが有名ですね。このPHILCOのワックスモールドも50年代のものであります。
音は、低域の張り出しが凄いです。こもった低域ではなくパンチのある低域なので非常に魅力的な低域なんです。でも、低域だけなんです。高域が無いんです(笑)
これで高域がバシッと出ていたら言うこと無しなんだけど。グレイ・タイガーもこんな感じなのかなぁ?メイプルトップにP-90だったらもっと高域成分が出るとか?それとも実測値0.02以下の個体だったらいい感じ?
・日立 ポリプロピレンコンデンサ
0.022μF/630V 2個 (実測値:2個とも0.0227μF)
さすがは現代のコンデンサ。容量誤差なんてありゃしない(笑)
何気に巷で高評価の日立 ポリプロピレンコンデンサ。悪くないですが、オールドな音を目指すのには向きませんね。全体にガッツがあります。全音域にガツンとパンチが乗る感じです。ガンガン来ます。パンクやメタルに向いているかも。アクティブピックアップにコイツを使うと面白いかもね。
総括
やはりコンデンサで音は変わります。しかし、ガラッと変わるのではなく、でも、微妙に変わるのでもなく、料理で言うところの塩加減ってヤツでしょうか。微妙なとこなんだけど、塩加減で全体の方向が変わってくる。みたいな。
あと、ボリューム・トーンフルテンでも音は変わりますよ!巷ではフルテンでは変わらないって言う方もいられますが、明らかに変わります。やはり電気回路の一部ですから、変わって当たり前なんです。
で、オイラのお気に入りのコンデンサはと言いますと。。。
・Sprague Bumble Bee
・Nii(関西二井製作所(現ニチコン)) CP-A 錫箔巻
・Sprague Vitamin-Q
・東一 Vitamin-Q
・Sprague 157P
・日立 ポリプロピレンコンデンサ
でした。
※注意※
あくまでひーさ個人の感想です。音を言葉で表現するのは個人個人によって違いますし、使っているギターによっても変わってきます(木材や配線材、ピックアップなどなど)。なので話半分、おバカな目で見てさらりと流して下さい。もちろん、あなたのギターのグレードアップに役立ててもらっても構いませんが、変な方向に行っても責任は持ちませんので、そこんとこヨロシク!
参考HP
宮田工房 → ここをクリック!
Hideboo's LABO → ここをクリック!
TOTAL Guitar → ここをクリック!
fat-guitar → ここをクリック!
パンテック・エレクトロニクス → ここをクリック!
夏休みに、自由研究をやったんです。
なにやったのかってぇと『コンデンサの違いによる音への影響』
ま、エレキギター/ベースを弾いている人なら、必ずと言って良いほど耳にする『コンデンサで音が変わる』って話。
ネットで色々と調べても『変わる』って人とか『値が一緒なら変わるわけない』って人が居たり、色々な事が出ているので、百聞は一見にしかずって事でとっかえひっかえやってみたんです。
でも、やってみようと思ったキッカケはそんな事ではなく(笑)
前回やりました配線交換で施したspecialくんの音がなんか違ったんです。
Les Paulを弄る 上巻 → ここをクリック!
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どう違ったのかと言うと、やたらと低中域がボウボウブーブーしているんですよ。P-90ってこんなもんなのか?と。
で、色々考えてたどり着いたのが「奢ったコンデンサ orange drop 418Pがイカンのではないか」ってこと。
巷では『コンデンサ交換をするならここから』などと謳っていますorange dropですが、本当かなぁと疑いが。。。
そこで思いついたのが『現在使っているstanderdのビタQをspecialに移行し、standardにもうちょっと良さげなのを奢ろう』って案(笑)
で、実際に行ったんです。specialにビタQがお下がりとして取り付けられ、standardにはsprague Black Beauty 0.022uF 400Vを奢ったのです。
が!
今度はstandardの方の音がやたらと中域が張り出してきてブヨブヨした音に(いつもの設定で鳴らして)
これで『あ、コンデンサで音って変わるのね』と実感したのです。
なにやったのかってぇと『コンデンサの違いによる音への影響』
ま、エレキギター/ベースを弾いている人なら、必ずと言って良いほど耳にする『コンデンサで音が変わる』って話。
ネットで色々と調べても『変わる』って人とか『値が一緒なら変わるわけない』って人が居たり、色々な事が出ているので、百聞は一見にしかずって事でとっかえひっかえやってみたんです。
でも、やってみようと思ったキッカケはそんな事ではなく(笑)
前回やりました配線交換で施したspecialくんの音がなんか違ったんです。
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どう違ったのかと言うと、やたらと低中域がボウボウブーブーしているんですよ。P-90ってこんなもんなのか?と。
で、色々考えてたどり着いたのが「奢ったコンデンサ orange drop 418Pがイカンのではないか」ってこと。
巷では『コンデンサ交換をするならここから』などと謳っていますorange dropですが、本当かなぁと疑いが。。。
そこで思いついたのが『現在使っているstanderdのビタQをspecialに移行し、standardにもうちょっと良さげなのを奢ろう』って案(笑)
で、実際に行ったんです。specialにビタQがお下がりとして取り付けられ、standardにはsprague Black Beauty 0.022uF 400Vを奢ったのです。
が!
今度はstandardの方の音がやたらと中域が張り出してきてブヨブヨした音に(いつもの設定で鳴らして)
これで『あ、コンデンサで音って変わるのね』と実感したのです。